康太です。
今回のテーマは、ほんの少しの意識で
「文章の説得力を上げる」
ための方法についてお話ししましょう。
文章の説得力を上げる心得
「上手な文」ではなく、「分かりやすい文章」を書くことに意識を向けよう
文章を書きなれていない人がよく勘違いしてしまいますが、セールスライティングやコピーライティングには、高度な「文章力」が必要だと思ってしまいがちです。
確かに「文章力」は大事ですよ。
しかし、「文章力」とは言っても、小説家に求められるような天才的な文章回しやセンスというのは決して必要ではありません。
とりあえず「書いてあることが分かる」文章が書ければ十分なんですよ。
そして、文章というのはほぼ「型」をしっかり守ればまず間違うことはありません。
特にコピーライティングとかはそうなのですが、文章上達に必要なのは、「型」に当てはめて文章を書けるかどうかであり、「文学的に上手い文章」を書く必要はないんですね^^;
多少、文学的表現力に自信がなかったとしても、それは「上手い文章」が書けないというだけ。
それよりも、セールスライティングのような「相手に大事なことを伝える文章」では、読者さんに必要な情報をいかに与えられるかが重要なのです。
すなわちそれが「説得力」というわけですね。
たとえば、
「この本は、例えるなら美しい●●のごとく、読者の心に〇〇のように響いてきて・・・」
・・・とか気取った表現をしても、具体性が何一つなく分かりにくいですよね^^;
じゃあ、「説得力のある文章」に必要なのはどんな要素なのでしょうか?
説得力のある文章は「統計」と「心理学」を使っている
それが、「統計」「集団心理」です。
それよりは、機械的な箇条書きであったとしても、
・この商材は価格はx円
・この商材の見込み収益はx円
・この商材の評判はこうだ
・この商材の使い方はこうだ
などなど、多少「下手な文」であったとしても、こっちの方がよほど「読者が欲しい情報」を詰め込んでいるという話です。
あるセールスライティングのプロが言っていた言葉に
「セールスライティングは、統計と心理学(集団心理)さえあれば大丈夫」
ということをおっしゃっていました。
要するに、
「9割の人が満足しています」
「同年代の人はみんな買ってます」
こういえば、ぶっちゃけセールスライティングは複雑な文章表現はいりませんw
主張の根拠には具体例!
そして、難しい議論や表現、主張については、その話を一般レベルでも分かりやすくすべく、「具体例」を有効に活用してください。
たとえば、
「ネットビジネスで稼げるようになるには、メンター(師匠)の存在が不可欠です」
という主張をしたいとします。
このとき、「とにかく、メンターは必要なんです!」という話を、あなた目線でいくらしたところで、読者さんにはピンときません。
で、その「ピンときやすい話」に落とし込むのが「具体例」の役割なのです。
- 「たとえば、野球では体力づくりやバッティング、投球など、学ぶべきことがたくさんあります。」
- 「それらを独学で行っていくというのは、かなり難しいですし、効率も良くありません」
- 「しかし、優秀なコーチや先生がいれば、あなたに合わせたメニューを効率よく組んでくれます」
こういう「一般人にもピンときやすい」具体例があれば、
- 「それと同様に、ネットビジネスも必要な作業を、必要な手順で効率よく教えてくれる師匠は不可欠なのです」
という主張も、おそらくほぼ違和感なく受け入れることが出来るはずです。
僕も、文章で何かを主張する際はほぼ必ずと言っていいほど「具体例」を考えて書いています。
ただ、この具体例の大事なポイントは、後でも書くように「小中学生でも分かる例え」でないと全く意味を成しません。
だって、「メンターとは何か?」のたとえ話に、「歴史上の誰々が誰々に師事して学問を学んだような関係」とか言われても、分からない表現に分からない表現を重ねられて意味が分からないだけです。
また、使っている言葉は平易でも、意味が分からないひねくれた例えというのはあります。
昔、中学校にもたとえ話がド下手な先生がいて、
「電気は蓄電しても徐々に放電で減っていく現象」
について、
「ブドウが運んでいると乾燥していく」
という絶妙に微妙な例えをしていました。
もうちょっとうまい例はなかったもんか(笑)
主張⇒根拠⇒主張の再定義 の流れを守る
最後に、あらゆる文章を書く際の重要ポイントとして、
「なにか主張をする」
↓
「その主張の根拠+具体例を述べる」
(有名なのは根拠⇒具体例。でも有名youtuberなどは具体例から先に言ってる。)
↓
「その主張の再定義」
この流れを守ることです。
たとえば、
「ブラック企業は滅ぶべし!」
という主張をあなたがしたいとします。
もちろん、ブラック企業が好きな人はいませんし、みんな「滅べ」と思っているとは思います^^;
しかし、ただ何の脈絡もなくあなたが「ブラック企業は滅べ!」と主張していても、それは単なる罵倒に過ぎません。
そこに説得力を感じる人は存在しないでしょう。
文章で何かを議論したり、主張したりするなら、これではダメですね。
そこで、たとえば
「ブラック企業は滅ぶべし!」
↓
「なぜなら、毎年x人の若者が長時間労働、もしくはその他職場のずさんな労務管理によって精神を病んだり、命を奪われている(データや具体例)」
↓
「だから、大事な人材を殺すようなブラック企業は滅ぶべきだ」
このように、「根拠」を挟むことによって、文章というのは急激に「まともな議論」になってきます。
これを意識するだけでもだいぶあなたの文章は良くなりますので、上記と合わせて意識してください。
最低限「わかりやすい」ことも大事
それに関連して、「難しい表現を使い過ぎない」というのも重要なポイントです。
極端な話、小中学生にも通じるような分かりやすい文章で書いた方が良いです。
私もその傾向があったので反省しなければなりませんが、「下手に凝った単語や表現を使ってしまう癖」が文章に出てしまう人が割といます。特によく勉強してる人ほど。
それこそ、高校生以上の教科書や、大学の参考書で乱用されているような、小難しい専門用語とかですねw
あるいは「意識高い系」が大好きな、「意味のよく分からないカタカナ語」ですね^^;
(インフルエンサー、コミット、マインドセット、フォーカスなどなど)
残念ながら、専門用語やカタカナ語を使って、「この人は教養がある!信頼できる!」という風に見られるかというと、そうでもありません。
むしろ、「よくわからん単語ばっかで分かりにくい」という印象を持たれる可能性の方が大きいです。
なので、文章を書く際は「相手が小中学生だったら、この表現は通じるだろうか?」というのを考えて文章を書くくらいがちょうどいいです。
かといって、幼稚な文章とはニュアンスが違います。
「きょうはたのしかったです。」
「きょうもいっぱいさぎしょうざいをれびゅーします」
いや、小学生も読めるでしょうけど、それはそういうことじゃないですので。
説得力のある文章を書くための簡単な心得まとめ
以上、文章というのは、ある程度の型やルールさえ守れば決して難しくはありません。
企業やお役人の文書のように、どうでもいい表現や言葉遣いでギャーギャー言われることはないですし、ある程度自由に書けるので、慣れれば基本的なことはどうってことありません。
もちろん、他にも色々言いたいことはあるのですが、関連記事も増やしていきますね。
明日からできる、濃いリピーターやファンを量産する「ファン化ライティング」のコツ
僕が文章で気をつけているコツ一覧
いいのがあれば、ライティングの教材とかも紹介はしたいですねw
そういうわけで、参考になれば幸いです!