康太です。
コンテンツ作成には様々な形式がありますが、最近は特に「購入者だけが見られる会員サイト」を作る形式が多いです。
当然僕もそうしているわけですが、じゃあその会員サイトをどういう形で作るか・・・というのは人それぞれやりやすい方法が違うので、よく考えなければなりません。
特に、やはりネットビジネス業界でも「会員サイト作成用のツール」や「ランディングページ作成用のツール」みたいなものがよく紹介されています。
・・・ですが、果たしてそれらのツールが「必須」なのかというと、僕は決してそうでもないと思っていて。
むろん、そうしたツール類はアフィリ報酬も出るブツなので、みんなの紹介にも自然と熱が入る。
でも、ユーザーにとって実際使いやすいか?というと、案外そうでもなかったりします。
で、今回紹介する「Cyfons」も、正直僕の中では「レビューでの評価ほど良いツールではないな」と感じてしまったツールなんですよね。
決して、逆張りしてやる!とか、みんなが紹介してるから俺は違うんだアピールしたいぜ!とか、そういうわけじゃありません。
僕もCyfonsは買ったし、今もなんだかんだ使っています。
ただ、何年か使ってて、やっぱりCyfonsには(僕にとって)非常に不便な欠点があると感じたし、その欠点が割と「目をつぶれない」レベルの欠点だったのでどうしたもんかなと。
むろん僕だってお金は欲しい。
本当にいいツールならアフィリで紹介しようとも思ってましたが、やっぱり使っているうちに「僕的には」あんまりオススメできるツールでもないなぁと。
流行ってることですし、これからコンテンツ販売をする人はどんどん増えていくと思います。
でも、そこで「多くの人が強く勧めているやり方」は、必ずしも僕らに合っているとは限らなくて。
「Cyfons」にも、まさにそんな業界の問題点が凝縮されているように感じたので、ふと記事にしてみました。
ただ、Cyfons自体は
「場合によっては非常に有用なツール」
であることは間違いないです。
ですが、僕自身は
「手にしたタイミングと目的が一致していなかった」
というだけなので、その辺をご購入前に参考にしてもらえると幸いです。
Cyfonsとは
Cyfonsとは、一言で言えば
- コンテンツサイト作成機能
- 簡易なメルマガスタンド
- 会員登録管理機能
をまとめたようなツールになっています。
特に、メルマガスタンドとしてみた場合は買い切りですし、
同じく買い切りメルマガスタンドのミルキーステップと比べて
ちゃんとステップメールも組めるし、その点はかなり便利です。
しかも会員サイトも作れるし、
自分でWEBコンテンツを作った際の購入者の名簿管理もできる。
そういうと、至れり尽くせりなツールですし、
実際僕がガチの初心者時代ならこれのメリットは
十分に感じられたかもしれません。
ただ・・・
僕の場合は「手に取ったタイミング」が悪かったし、
僕の使い方だと「不便さが目立つ」という印象でした。
僕も買って、今のメインコンテンツをコレで運用してるわけですが、
その際にあるトラブルでかなり頭を悩ませました。
で、最終的には「無理に買う必要なかったな」と思ってしまった次第ですね。
Cyfonsをあまり評価してない理由
Cyfonsでできることは、プラグインで代替できる。
僕が上記のように「必要なかったんじゃね?」と思ってしまった理由なのですが、
まず第一に、Cyfonsでできることは基本別のもので代替できてしまうこと。
Cyfonsでできることは、ほとんどワードプレスおよびプラグインで代替できるのです。
特に僕はCyfonsを買った当時、
- 「既にワードプレスはバリバリ使ってる」
- 「メルマガもMyaspで発行してる」
- 「自分のコンテンツも既にいくつか作って出してる」
・・・という段階だったんですね。
ゆえに、以下のような「デメリット」ばかりが目についてしまったのです。
だから、今更Cyfonsのメルマガを使う必要もなく、
コンテンツサイトとして使ってみても「ワードプレスで作れば十分だった」
と感じる程度のものでしかなかった
ほぼ使ってない。購入者管理も自前のMyaspで十分。
確かに一人一人の会員が自分でパスワード変更するとかできるし、特定のユーザーを個別でキック(登録解除)することもできる。
でも、同じことはできる。
パスワードをアンリミみたいに定期的に変更すればいいだけだと思った。
文字コンテンツを入れる際には非常に不便
まず、「コンテンツサイト」として見たときなのですが・・・
ハッキリ言って劣化ワードプレス、または劣化ブログというほかありません。
ワードプレスがあるならそれでよくね?という話です。
たとえば、Cyfonsはサイト作成ツールとして見たときに、
後述のような変な制限やルールがあり、使い辛い面も多数あります。
正直、僕は「コンテンツ作成」の際、Cyfonsに何度も煮え湯を飲まされたんですよね。
【問題1:改行がスムーズにできない・全文見出しになる】
ワードプレスは、エンターキーで改行するとスムーズに行間を入れてくれるし、たとえば見出しタイトルを書き終わってからエンターを推すと、自動で普通の文章の入力に切り替わってくれるのでシームレスに執筆ができます。
しかし、Cyfonsは見出しを書き終わってから改行してもずっと見出し入力モードになってしまったり、
↓※こんな感じです。
タイトル
本文=======
私は~で、・・・だと思います
そして、上記のような症状になった時「本文」以降の文だけを本文に切り替えようとしても・・・
タイトル
本文=======
私は~で、・・・だと思います
・・・このように、タイトルだけは「見出し」にしたいのに、なぜか全部本文に切り替わってしまうみたいな症状が何度もありました。
一応、この原因は僕の使い方にも問題はあります。
たとえば、僕は自分の過去の有料コンテンツからお引越しのためにコピペしてCyfonsの会員サイトに内容を丸ごと移動することが多いです。
おそらく、その過程でhtmlコードが狂っていた可能性があります。
だから、上記の問題は僕の使い方の問題もあるのですが、ワードプレスだとこういう問題も起きないのでやっぱ不便だし最初からワードプレスで作っておけばよかったんじゃね?と思ってしまったわけですね。
ワードプレスのようにシームレスな操作ができないので、サイト作成ツールとして見たときのCyfonsは正直微妙だと思います。
【問題2:1記事当たりの文字数制限(htmlコード含む)】
また、Cyfonsを使ってだいぶ経ってから気付いたのですが・・・
これは気づいてない人めちゃ多そうなのでほんと注意してほしいのですが、
Cyfonsの記事には、1記事当たりの文字数制限があります。
※これどこで判明したか忘れました・・・確か公式のマニュアルに書いてあったんだけどなぁ。そういうのが探してぱっと出てこないのもCyfonsの不便さの一つだと思ってます。
僕は、コンテンツサイトにブログ形式で直接文字を打ち込むことが多いです。
分かりやすいように、詳しく具体例とか書くのが好きなので、僕のコンテンツは下手すれば1ページで1万文字行くこともザラにあります。
そして、さっき言ったように「昔作った教材からコンテンツを移動してくる」ことも何度かありました。
さっきその過程で問題が起きると言いましたが、僕の場合はこの「コピペ」の過程で、文字数制限にも引っかかってしまったのです。
以下は実際の僕の症状なのですが、
「1ページにコピーしたはずの文章がいつも同じ地点で途切れて、続きが反映されない」
という、非常に致命的な不具合が発生してしまいました。
傍から見れば、中途半端にコンテンツが途切れているようにしか見えない。(実際そうなんだけどw)
一生懸命書き足したはずの続きも、保存すると消滅してしまう。
「ちゃんと保存したのになぜだ・・・」
僕はずーっとその原因が分からずにループして、
運営に問い合わせたり説明書を見たりして唸ってました。
※しかも、忘れたころに2度やらかしてます・・・記憶力なさすぎィ
そしてこの原因こそが、「1ページ(記事)当たりの文字数制限」だったのです。
正直、まったく知らなかったし気付きませんでしたよ。いやマジで困った。
これも今探すと見つからなくてモヤモヤするのですが、どこかで読んだ説明によると、1記事あたりの文字制限は5万文字となっていて、それを超えた分は反映されないとされていました。
あ、これに引っかかってるのか?と読んだ瞬間思ったのですが、でも、おかしいですよね。
僕が入れた文字数はあくまで「1~2万文字」で、さすがに5万とかそんな文字数は入れてないのに・・・
なぜそうなってしまうのか理解できない・・・
しかし、この文字数制限には落とし穴があったのです。
実はこの「5万文字制限」とは、「htmlを含めて5万文字」。
なのです。
僕は、Cyfonsのビジュアルエディタモードでやってるから気付かなかったのですが・・・
ビジュアルモードで見て「1万文字」しか書いてないように見えても、
裏のhtmlモードでは「</p>」なども含めて「5万文字オーバーしていた」。
そのため、上記の現象が発生していたのです。
分かってしまえば何とも単純な話だったのですが・・・。
原因が分かるまでに出した犠牲があまりにも大きかった。
もちろん、これは自分の使い方も原因であることは否定しません。
たぶん、PDFや他の記事からコンテンツをコピペしてくるのは開発側も「想定外」なのでしょう。
でも、やっぱり僕は「ワードプレスならこんなことは・・・」と比較してしまうし、「Cyfons」の仕様のせいでだいぶ労力と時間の無駄になってしまったことに、恨み言も述べたくなってしまうのです。
【問題3:内部リンクが入れにくい】
また、内部リンクも入れづらいです。
ワードプレスなら、リンクを入れようと操作すると別窓でそのまま自分のブログのすべての記事一覧から挿入することが出来ます。
なので、ワードプレスでは最近本当に内部リンク設置しやすくて助かっています。
が、Cyfonsは一個一個リンク先の記事のURLを調べてコピペしてこないといけないので、コンテンツサイトを作る際に大きな問題になりました。
昔の無料ブログFC2がだいたいこんな仕様で、これを使っていたころのストレスを思い出します。
※KCF Finderという謎の機能があるのですが、自分の所では常に真っ白で何も機能してないです・・・これどうやって使うんだろう。
このように、コンテンツサイトは見やすくするために関連記事にはすぐ飛べるよう、内部リンクを入れまくりたい僕にとってはCyfonsの内部リンクは何とも入れづらい。
せめてワードプレスと同程度の手軽さがないと使う気になれないというのが正直なところです。
【問題4:メルマガ配信ツールとしても中途半端】
また、Cyfonsにはメルマガ機能が付いてるのですが、僕は全く使ってないです。
これはさっきも言ったように、僕が既に「Myasp」を契約して使っていて、メルマガはMyaspで事足りるからでした。
またMyaspは購入者管理もできるし、さらに決済システムとの連携もできるため、コンテンツ販売ではほぼ必須だし今後も解約することはないと思います。
もちろんもとはメルマガ配信スタンドなので到達率なども比較的しっかりしてるし、その点も安心です。
購入者メルマガも、普通のメルマガも僕は全部「Myasp」から配信しています。
なので、「到達率が不明」で、「仕様もよく分からない」「決済との連携もできるか分からない」Cyfonsの中途半端なメルマガ機能を、今更使う理由がなかったわけです。
余談ですが、Cyfons運営からからメルマガ機能が停止してることへの注意喚起のメールがずっと届いています。
正直、ちょっと鬱陶しいんですが、止めるのも面倒なのでそのまんまです・・・
Cyfonsの機能を疑似的に再現できる方法
また、せっかく自分で言ったので、
「Cyfonsを使わずにその機能を疑似的に再現する・代替する方法」
をいくつかご紹介しておきましょう。
※Cyfonsを持っていない方で、Myaspなど他のメルマガスタンドを契約している方に便利な方法です。さっきも言ったように、できるだけお金をかけずにステップメールや独自コンテンツを作るならCyfonsも決して悪いツールではありません!
会員管理
Cyfonsは、自分の教材やメルマガの購入者・購読者の名簿を管理し、また会員さんご本人で会員パスワードを設定したり、退会してもらう機能が利用できます。
ですが、この機能自体は僕自身は「代替可能」でしたので、特に使いませんでした。
僕は、教材購入者専用のメルマガを作り、そこに登録してもらうようにしています。
そこで、トラブルの連絡をしてもらったり、コンテンツを配ったり、会員サイトのパスワードを告知する形でやっています。
唯一手間がかかるとすれば、会員が抜けるなどした場合、
その人を手動で会員メルマガ登録から解除して、
あるいはご本人がメルマガ解除(抜ける意志と解釈して)した後で
パスワードを変更しておかなければならないことでしょう。
ですが、その程度なら大した手間でもないですし、
抜けた読者さんに連絡がいかないようになってるか確認して
「パスワード変えました」と告知するだけです。
それを自動でやってくれるCyfonsは確かに便利ですが、
僕が感じたデメリットを帳消しにするほどではないし、
Myaspの機能で代替手段は十分あるし・・・という感じでした。
コンテンツサイト
コンテンツサイトは、Cyfonsでは本当に作りにくいので、
サブドメインなどを使い、ワードプレスで普通に作るようにしました。
使い慣れているし、リンクも入れやすいし、ほんといつものワードプレスって感じです。
動画や音声だって普通に挿入できます。
会員コンテンツ専用のサイトなら、
たとえばサイト自体にパスワードをかける方法は十分あります。
結論として・・・
- 「Myaspなど他のサービスを契約して使い込んでいれば」
- 「かつワードプレスなども使い込んでいるならば」
使うメリットはあまりないと僕は思います。
強いて言えば、Myaspの月額は確かに嫌で、買い切りでメルマガを発行し放題というメリットはあるでしょう。
しかし、Myaspは「商品と決済サービスとの連携」も、簡単に行うことが出来ます。
確かにMyasp抜きでも「決済との連携」はできなくもないですが、
僕が最初paypalで決済を作るとちょっと面倒でミスも連発しました。
Myaspの決済システムはそういったミスも少ないので、
商品を作る際はやはり便利です。
- 「本当にメルマガを書いた経験もなく」
- 「これから始めるぞ!というまっさらな状態」
かつ
- 「お金をできるだけかけずにメルマガ発行やコンテンツ販売を行いたい」
・・・・という条件であれば、僕もCyfonsを検討するかも知れません。
しかし、今の僕の状況では・・・
これといって必要性が見当たらないなという状態です。
まとめ:Cyfonsは悪いツールではない。しかし・・・
以上、あくまで僕の感想です。
一応、Cyfonsもデメリットばかりではありません。
会員サイト型の商品を作るなら便利であることは間違いないし、文字コンテンツではなく、動画や配布PDFメインのコンテンツを作るなら僕が経験したトラブルもなく、また評価も変わるでしょう。
僕も初心者の頃でお金がない時期にこれを知っていればかなり前向きに検討したと思います。
少なくとも、ミルキーステップなどのような買い切り型メルマガスタンドよりも機能は優れていますし、ステップメールも組めます。
しかし、なんというか・・・出会ったタイミングが悪かった感じですね汗
僕はMyaspを契約した後でこれを買ってしまったので、
「Cyfonsでなくてもいいじゃん」
と思ってしまうことが多かった感じです。
ですが・・・
僕の特殊な経緯を差し引いても、サイト作成ツールとしては不便な部分もありますし、10人中10人が絶賛するほどのツールでもないかなと思います。
- まだメルマガをこれから始める段階
- Myaspやエキスパなど、他のメルマガ配信サービスを利用していない
- 到達率などはあまり気にせず、とりあえずメルマガに慣れたい
・・・こういう条件なら、割と満足できるツールなのではないでしょうか。
逆に、それに当てはまらない場合は僕のように「他でよくね?」感が強いツールでもあるので、購入前にご注意くださいますよう・・・。
なお、
「Cyfonsをこういう感じで使いたいけど、大丈夫?」
みたいな感じで知りたいことがあれば、ご質問も大歓迎です。
以上、何かしら参考になれば幸いでございますm(__)m