reiさん『生きてるだけで、疲労困憊。』を読んで思った、発達障害の「多様性」

こんちわ。

久々に食指が動く新しい本があったので、書評書いてみたいと思います。

 

最近書評って難しいらしく、どこまで喋っていいか分からん部分もあるんですがw

問題あれば怒られてから修正しますってことで、思ったこと自由に書こうと思います。

 

今回感想を書くのは、reiさんという、ツイッターで活動されている方の発達障害者の悩みや生き方を描いた、

『生きてるだけで疲労困憊。』

という本です。

 

まず、タイトルが最高ですよね。

刺さる人には、もうタイトルの時点で致命傷レベルでぶっ刺さるw

 

「うぎゃあ!私のことだ」

って一発でぽちった人も多いんじゃないか。

てか僕がそうでしたけどねw

 

著者の「rei@生きてるだけで疲労困憊」さんについて

いや、決してタイトルだけじゃなくて、rei(以下、reiさんで統一)さんは僕が共感できるツイートをいつもしていてずっと読んでたんだけど、

reiさんは発達障害や、俗にいう「変わった人」「陰キャ」特有の生きづらさの言語化がものすごく上手い。

 

ちな、少し役立つ話をすると。

情報発信において「読者が抱えてるモヤモヤ感や、辛さを言語化できる」っていうのはめちゃくちゃ強いんですよ。

それだけで「この人は自分を分かってくれる」=即ファン化になりますからね。

・・・とまあそれはさておきw

 

じゃあ、実際の本の中身についても触れていきましょうか。

 

『生きてるだけで疲労困憊。』はどんな本か?

前半はreiさんの自伝部分。共感できるかは人を選ぶかも

名前の通りなんですが、主にreiさんの人生経験を通した「発達障害の生き方」を語った本です。

ただ、半分くらい(2章まで)はほぼ自伝で淡々と経験や事実を述べています。
(淡々と述べているのは、感情をこめすぎて客観性が失われるというご本人たちの配慮)

まあ確かに結構きつい人生を送っているなーって感じなんですが。

でも、いわゆる発達障害・陰キャ全員に共感できる内容かっていうと、割と人を選ぶ内容ではないかと思いますね。

たとえば、reiさんには「二人の親友」がいます。

いい意味で漫画の王道展開のような友情や、ちょっと感動的な話もあります。

確かにこの辺ははっとなって、思わず読んでしまいます。

「面白い」って言い方は失礼なので言いませんが。

・・・ただ、たとえば僕みたいに、

「ギリ健常者扱い」で「微妙に」周囲になじめず、普通と障害の狭間で苦しんだまま大人になってしまった

・・・みたいなタイプには、正直あんまり刺さらない話も多いです。

なんせギリ世間に馴染めない僕には一生涯の友達なんていなかったし、いつも裏切られたり、あるいは僕の奇矯な振舞によって失ったりもしています。
(怒るに決まってるのに。相手に説明もなく電話全シカトみたいな、
今思ってもなんであんな馬鹿なことしたんだと自覚できるレベルの奇行です・・・)

つまり、「障害があって、かつ孤独に生きてきた」という人にはむしろ「あまりイメージできない」、むしろreiさんと比べて「なんかヘコむ」部分もあるかも・・・。

もちろん、それは「reiさんが恵まれてる」とかそういうことを言うわけじゃないんですけどね。

ただ、reiさんは割と僕から見れば「逞しい」人だと思います。

自我すら失い、幽霊のように生きてきた人にとっては「自分はこうはなれない」と感じちゃう部分もあるかもと思った次第です。

 

3章からは「考え方」

3章は、社会経験などを通したreiさんの「発達障害として生きていた中での気づき」が中心です。

ここは個人的に共感できる話が多かったし、「生き辛さ」の言語化がうまいreiさんの本領って感じですw

 

たとえば、「完成形が見えない、終わりが見えない作業に弱いが、完成形の見えやすい作業だとすっと進む」みたいなとこ。

これは僕も「うわ、やべぇ分かるw!!」と膝を叩きましたねw

 

あと「長いタイムラグののち、突如物事を理解する」みたいなのも、僕にはめっちゃ経験ありましたw

たとえば学校の授業とかを思い出したら。

僕は丸暗記とかで中学時代はゴリ押しできたんですけど、「問題の意図」とか「習ってることの意味」をその場で理解するのが苦手なんですよ。

だからちょっとひねられたり、「質問者の意図を考える」系の問題がめっちゃ苦手で。高校に上がってからどんどん順位が劣化していったというw

・・・でも、後になって人生経験や小さな知識が積み重なると。

他人の10年遅れくらいで

「あ、英文法ってこういうことだったんだ」とか、

「国語の文章題ってこういうことを意図してたんだ」とか、

高校生当時はいくら言われてもわからなかったことが急に理解できるみたいなことが多いんですよ(笑)

 

「うわ、これもわかるわーw」って感じですねw

 

発達障害の仕事への考え方

reiさんが立派だなと思うのは、発達障害とは言っても普通の社会についていくこと自体は諦めず、

「就職はする」という前提で発達障害と向き合う方法を真剣に考えてることだと思います。

たとえば「多少のミスをしてもリカバリーできる仕事に就け」という一説からも、あくまで社会生活からは逃げないという姿勢はうかがえます。

 

ただ、「普通に就業しか道がない」ということで絶望してる人もいるし、就業困難なレベルのミスを頻発してしまう人には少し「難しい」「嫌だ!」と感じちゃう所もあるでしょう。

あくまで僕が読んでの印象ですけどね。

できれば、気が散りにくい「個人」で働くとか、そういう他の道も言ってほしかったなーっていうのはあります。

 

後半の恋愛論は、普通の「奥手」にも活用できるけど人は選ぶかも

あと、後半で「オタクの恋愛事情」という項目が結構なページを割かれていますw

この部分は、タイトル通り発達障害関係なく「恋愛苦手な人」にはかなり有用な部分だと思います。

特に「普通に恋愛が出来る人」と「恋愛が全然できない人」にはそもそも恋愛への認識に大きなギャップがあるって部分は色々気づきが得られるはずです。

ただ、恋愛論もまた人によっては「全然興味ない」って人もいるように思います。

 

というのもなんですが。

恋愛をしようって思えるのって、最低限「自己肯定」「自己受容」が必要なもので。

しかし、子供の頃から周囲と馴染めなかったり、いじめられたり(むしろ異性グループに率先していじめられたみたいな)した人はそもそも「恋愛」すら完全封印しちゃってることが多いと思うんですよね。

だから「最低限の恋愛の意志」がないと、この項目は刺さりにくいかも知れません。

もちろん、一般的なオタク恋愛論としては悪くないと思います。

 

「マシな選択をしていく」への僕なりの解釈

あと、これは生き辛さを抱えてきて、今まで何とか生きてる人として大事だなと思う考え方。

それが本書の結論ともいえる

「マシな選択をしていく」

という言葉です。

はっきりいって、弱者は弱者だから弱者なのであって、スーパー恵まれた人生とか、そういうのは期待してはいけないというのがreiさんの考え方。

でも生きてかなきゃいけない。

そのために「ベストではなくても、できるだけマシな選択をしろ」。

僕もやっぱそれ以外にないと思います。

 

まあそうですねー、僕が敢えて別の解釈をするなら。

  • 「普通の人と同じ生き方を諦めるし、そこについていくのもやめる」
  • 「敢えて他の人と全然違うルートで歩いてみる」

ってのも悪くないんじゃないかなと思います。

それも一種の「自分にとって少しでもマシな選択」ですから。

たとえば僕は組織で働くのは経験上無理だし、精神摩耗していくだけだなという結論に至ったわけなんですけど。

でも一人で黙々作業するのは「できる」し、「ミスしても」修正が効くという点で、個人でサイト作ったりメルマガ書いたりするような生き方にシフトしました。

むろん、不注意だとか、繊細な性格はやっぱり一般社会同様大きなハンデにはなります。

でも、少なくともこの道は僕にとって「マシ」な道であることは間違いないし、今のとこ健康に生きてますw

だから、この本を読んだ人は「reiさんの真似をする」っていうよりかは、「reiさんのように、常にマシな選択肢を考えて生きていく」というのを心がけると良いんじゃないかな。

 

『生きてるだけで疲労困憊。』はどんな人におすすめ?

さて、どんな人にこの本が薦められるか?という話をしますが。

僕も『生きてるだけで疲労困憊。』は力作だし、良い本だとは思うんですけど、ただやっぱり人は選ぶなっていう感じはします。

とりあえず、

  • ハンデを背負ってるなりに、生きること自体は諦めてない

という人は是非読んで欲しいと思いますね。

ただ、

  • ハンデゆえに自我や自尊心を完全に殺され、そこから立ち直ることから始めなきゃいけない

という人には少し物足りなさを感じるかも知れません。

僕は「疲労困憊」ってタイトルからそういうのをイメージしてた部分もあって、もちろん良い本だったんだけど、認識のギャップみたいなのはありあるかなーと思いました。

 

『生きてるだけで疲労困憊。』感想・書評まとめ

発達障害といっても、多種多様な「生き辛さ」がある

まとめ・・・と言えるかどうかは分かりませんが。

もちろん本の結論は「マシな選択をして生きていけ」ってことなんですが。

もう一つ、僕が思ったのは

「一口に発達障害といっても、辿ってきた人生やルートはやっぱり全然違う」

ってことです。

むろん、発達障害というカテゴリーが一緒なだけで「他人」であることは変わらないですし、違って当然ですけどね(笑)

でも同時にそれは、「同じ発達障害だから自分の生き辛さを完璧理解してくれる!分かり合える!」っていうのを期待しすぎてもダメってことで。

reiさんやそのご友人達のように、やっぱりそれぞれが抱えたハンデや生き辛さって全然違ってるわけですよ。

同じ「発達障害」といっても、共通の特徴って実はなかなか見出し辛い。

普通に相性良い人もいれば、相性悪い人もいる。

共感できる人もいれば、違う世界を生きてる人もいる。

 

発達障害っていうとよく「発達障害はみんなこうだ!」って決めつける人もいますが、そうじゃないと。

一人一人抱えている困難や特徴は違うし、「こうだ」って決めつけるんじゃなく、一人一人と向き合って解決策を考えなきゃいけない。

むろん本人も「自分のできること」「できないこと」両方をしっかり自己理解して、それをきちんと言語化できるスキルはめちゃ大事。

「発達障害のための、少しでもマシな生き方」として、偏見で見られがちな界隈に一石を投じる・・・とか言うと大げさかもですがw

この分野に興味があれば、たとえ発達障害と無縁な健常者でも手に取って損はないと思います。

 

というわけで、だいぶざっくりで独断と偏見ではありますが、僕の感想を終えさせていただきます。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

あ、書評だけ読んで満足しないでねw

できればちゃんと買って読むこと!

僕のフィルターを通して読んだのと、あなたが自分で読んで感じることは全然違います。

それが、読書の面白さですからね!

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