こんちわ。
久々に社会派記事でも書こうかと思い立ちました。
最近どうしても、やたら目につく言説があるんで。
んで、今回何について喋ろうかっていうと、
「大麻解禁」
についてです。
大麻解禁派の意見に説得力がイマイチ感じられない
最初に言っておくと、僕は大麻解禁については大いに懐疑的。
むしろパンドラの箱を開けちまうんじゃないかって危機感すらあります。
よーするに反対派ってことで考えてもらってOKです。
で、こーゆーこと言うと、
「世界では大麻解禁の流れに・・・」だとか、
「大麻は言うほど危険じゃないしタバコや酒とうんたら・・・」
みたいな反論がいっぱい飛んでくると思うんだけど。
僕は、こうして記事を書くからには準備をしてきてます。
別に感情論とか、印象で大麻解禁に反対するわけじゃありません。
ベーシックインカムとかも最初よくわかんなかったんで、自分で調べて「そういうことなら納得するわ(でも正しいベーシックインカム論が普及するまであと100年はかかりそう)」って感じで意見を変えたこともありますからね。
で、大麻解禁論についても自分なりに色々調べました。
調べました結果、
ごめん、やっぱどうしても納得いかねーわ
ということで、大麻解禁には現状賛同できないです。はい。
僕は決して分からず屋ではないですし、老害になることを誰よりも恐れています。
だから、ちゃんと大麻解禁に関する明確な理由と根拠があれば容認してもいいんですよ。
でもまともな根拠がないから賛成できないわけで。
たとえばなんですが・・・
世界で広く行われているように、医療用マリファナ(大麻から作られる)として使いたいから解禁して欲しいとか、そういう理論なら、わかる。
スゲーよくわかる。
まあ「マリファナじゃなきゃいけない理由があるの?他の薬で代用できてるんじゃね?」って疑問はあるんだけど。
・・・でも、なんか知らんけど日本の大麻解禁論者というのは、「医療面で積極的に取り入れるため」っていう具体的な根拠はあんまり見ないんですよね。
どいつもこいつも、
「世界が大麻解禁に動いてるのに乗り遅れちゃうYO!」だとか、
「大麻ってそんなに中毒性ないし、安全だからいいんじゃNE?」
「経済を活性化させられるから・・・(多分)」
みたいな、いまいちよく分からない「雰囲気」だけで解禁しろって言ってるような、危なっかしい人ばかりに思えて。
ちなみに、他に陰謀論じみた大麻解禁論として僕が聞いたことがあるのは、
- 「大麻は人をリラックスさせ、労働意欲を削いでしまう!だから政府には都合が悪いのだ!」
※僕も勤労意欲はあまりないですが
とか、もっと意味不明なのでは、
- 「大麻は金と並んで日本の裏の歴史を支えてきた、それをGHQが日本の精神性を弱体化させるために大麻を規制したのだ。古き良き日本を取り戻せヒャッハー!」
※マジにある言説です
みたいなものまであります。
もうなんかいろいろ論外なんだけど、たとえこれらが正しいとして、
大麻を積極的に解禁する理由にはなってなくね?
って話ですよ。
つか、これで大麻解禁に納得しろって言う方がおかしいわw
だって、必要性が感じられないんだもん。
緊急性や必要性がないものを意味もなく変えてどうすんだって話。
その結果、今より状況が悪化したら話にならんわけで。
こういうと保守的だのなんだの言われるかもだけど。
あのですね、先取の姿勢や改革志向があるっていうことと、「行き当たりばったり」は全然別物ですからね。
100年後の「何か」をガチに見越して「大麻解禁」を訴えてるなら、皮肉とかじゃなく本当に根拠を教えて欲しいんですよ。
だったら僕も多少は納得するかもしれん。
むしろ知ってたら紹介してくれって感じです。
でも、残念ながら大麻解禁論って納得いくものが僕視点では全然なかったもんで。
だから以上の通り、
「大麻解禁論者の根拠があやふやすぎるし、信頼できない」
「デメリット・メリットすら分からんままテキトーに言ってるんじゃね?」
というのがまず一つ、僕が大麻解禁に懐疑的な理由です。
大麻自体が安全でも、「大麻絡みの犯罪」が大丈夫なわけではない
あと、大麻がいくら依存性が低いとか言っても、大麻が別の薬物依存への入り口になったり、犯罪組織の資金源になったり、
「大麻絡みの犯罪」がなくなるわけじゃないですからね。
大麻自体が安全だとしても、大麻市場を扱う連中が大丈夫なのかってことです。
まずそこを解決せんことには、ただ日本が犯罪組織の隠れ蓑になるだけです。
もうね、バカかと。
あと、大麻解禁を訴える連中の顔ぶれを見てると・・・
「大麻解禁にかこつけて何かたくらんでるんじゃね?」
という危惧も僕の中ではあって。
ちなみに「何かたくらんでる」っていうのもある程度は想像してます。
「まだ日本で普及してない大麻ビジネスを広めて、金を稼ごうとしてる一派がいる」
というのが僕の予想です。
ようは、後先なんも考えてない。
自分が稼げればOKみたいな連中。
そもそもなんですが。
大麻解禁を訴えてる人って、一般人ではほぼいません。
大半の人にとっては関心すらないんじゃないだろうかw
せいぜい、ヒッピー(死語)な芸術家や、芸能人が「降りてくる」効果から大麻を欲してるとか、そんな程度じゃないでしょうか・・・
芸術家たるもの、大麻なんぞに頼らず豊かな人生経験を積んで創作に活かせよと思わなくもないですが。(by・元陰キャ帰宅部)
一応、僕のビジネス仲間にも「大麻がそんなに危険じゃない」ことは認めてる人はいるんですが、「積極的に解禁しろ」なんて人はほぼ皆無です。
やたら「解禁」を訴える一派って、いつごろから出てきたんでしょうかね?
しかもわざわざ大麻と縁が薄い日本に。
・・・で、大麻解禁論が出てくるのって、SNSやyoutubeの、しかもごくごく一部のインフルエンサーの発信ばかりです。
僕があんまり近づきたくないなと思う系統の。
刺されたくないんで具体的にどことかは言いません。
まあすべて僕の妄想ですけどね。
そう考えてください、うん。
・・・となると、ビジネス畑の僕は
「こいつら、日本で未開拓の大麻ビジネスに可能性を感じ、広めて、金儲けしたいだけなんじゃね?」
と嫌な想像をしちゃうわけです。
あくまで妄想ね。
(大事なことなのでry)
でも、大体当たってるんじゃね?
んで、「大麻ビジネス」で成功したら、不動産ビジネスみたいに
「大麻ビジネスで稼ぐ方法」
みたいな情報商材が大量発生するところまで想像できるっていう(笑)
僕は別にビジネスをやるなとは言いません。
情報販売も、まっとうにやるなら大いに結構です。
でも、個人が薬物の販売とか始めて、果たしてそれ歯止めできるの?と思うわけです。
日本のバカなディーラーが利用され、「大麻」と偽ってガチで危険な薬物が日本経由で世界中に流されるかもしれないし・・・。
そのへんの対策はどうするのかっていうのも不安。
あと・・・これも完全な妄想なんだけど。
いや、これはマジで忘れてもらっていいんだけど。
さっき言った「大麻は日本の裏の歴史にうんたらかんたら」ってやつ。
その辺のスピリチュアルにかぶれた胡散臭い集団が、同じく胡散臭いビジネスの人と繋がって、日本で何か恐ろしいことを始めようとしてるんじゃないかっていう妄想。
何度も言いますが妄想です。それこそ陰謀論ですw
でも、「陰謀論の怪しいスピリチュアル系の人」と「情報販売系のビジネス」に繋がりあるのは確かなんで。
両者とも畑が近いんで、組もうと思えば組めるんじゃないでしょうか。
何だろう、自分でも上手くこの不安感を言語化できないんですが。
安易に大麻解禁とかせたら、(やべーやつの思うつぼになって)怖いなっていうのが僕の感覚。
日本の大麻解禁派は、ひたすら自分の利権と儲けしか考えてないような連中にしか見えない。
そういう人の意見に安易に乗っかって、大麻解禁というのはやっぱり危険しか感じないんですよ。
あ、ぜーんぶ妄想だからね!w
そもそも海外の大麻解禁は「苦肉の策」
さて、話を妄想から現実路線に戻しましょうか。
うーん、なんですかね。
「海外が大麻解禁してるのに日本だけ・・・」
みたいなことを言う人を見ていつも思うのは、
「世界がなぜ大麻解禁に動いてるのか」
という事情を全く分かってなさそーな人ばかりだよなという。
てなわけで、今度は「世界の大麻解禁事情」をちょっとお話ししましょう。
まず最初に言っときますが。
世界の大麻解禁論とは、日本のちゃらんぽらんな論者が言うような
「大麻は安全らしーから何となく乗っかろうぜキャンペーン」ではなく、
「犯罪組織の大麻ビジネスを潰すための苦肉の策」という面が強いってこと。
むしろ「薬物取り締まりのための超・変則的手段」という側面が強いのです。
「世界一貧しい大統領」で有名なウルグアイが先鞭をつけた「大麻解禁」政策
実は、大麻解禁政策を語るにあたって、僕が感銘を受けた「ホセ・ムヒカ」元大統領がここで再登場します。
というのも、世界で今活発な「大麻解禁」の動きは、まさにウルグアイの政策が先駆けと言っても過言ではないからです。
2013年12月、ウルグアイでは大麻の使用と商品化を合法化した。 その決定に一部の国民は反対を唱え、それまでの国際的合意にも反していたため、物議を醸し出すこともあった。 この決定により、ウルグアイは歴史上初めて大麻の使用を認めた国となり、その後他国にも同様の道を切り開くこととなった。
出展:大麻が初めて合法化された国: ウルグアイ
ウルグアイは、南米にある小さな国です。
中南米と言えば、最近悪い意味で話題のメキシコなどのイメージ通り、ドラッグビジネスでしこたま儲けている犯罪組織の巣窟です。
で、なんでホセ・ムヒカ大統領は「大麻解禁」という政策を行ったのか。
彼に限って「シャブ中だから」なんてことはまったくありません。
「政府が規制すると、逆に闇市場での希少価値が高まって儲けさせてしまう」
「だったら一定のルールの元、政府で大麻ビジネスを認めた方がいいんじゃないか」
「そうすれば闇ルートで大麻を買う人間が減り、闇大麻ビジネスにダメージを与えることができる」
という、ちゃんとした狙いがあっての策なのです。
まああんまりうまく行ってないらしいけど
だから、立場的には「大麻安全だからヤろうぜ♪」どころか「大麻を取り締まる」ための政策という側面がすごく強いわけですね。
日本の「大麻解禁」派はここを誤解、ないし無視してる人がマジで多すぎる。
そしてこのウルグアイきっかけで行われる他国の大麻解禁政策も、基本的に同じ路線の考え方なのです。
メキシコ
言わずと知れた治安やべー世紀末状態の国。
ギャングに政治家が襲われて殺されるとか日常茶飯事。
もう国中が、犯罪組織が流す裏薬物で汚染されているといっても過言ではなく、規制したところで全く意味がない。
以下ウルグアイと同じような理由で解禁の動きに。
2016年ごろ。
アメリカ
アメリカでは医療用で大麻(マリファナ)が使われているが、そもそもアメリカでは多くの州で娯楽用大麻の文化があり、規制してもほとんど意味がない。税金の無駄という批判すら飛んでくる有様です。
オバマ元大統領なども、学生時代に吸った経験があるとか。
また、近年はお隣のメキシコなどから流れてくる闇大麻なども不安要素ですね。
ようは莫大な税金を使って規制してるくせに全然効果がないというザマであり、それならいっそ・・・ということで以下ウルグアイと同じような理由で解禁の動きに。
また、アメリカでは人種差別問題絡みの理由も大麻解禁をせざるを得なくなった理由です。
米社会が大麻合法化に突き進む3番目の理由は、社会的不平等の是正だ。黒人社会には、白人は大麻を吸っても逮捕されないのに、黒人が吸うとすぐに逮捕されるという不満が根強い。
ニューヨーク・タイムズ紙も、「大麻を禁止する法律により、過去何十年の間に、何百万人という市民が逮捕され、何万人もの市民が刑に服した。だが、大麻で逮捕され投獄された人たちの圧倒的大多数は、一度も凶悪犯罪に手を染めたことのない人たちだ。大麻に関する政府の政策は、とりわけ国内のマイノリティー社会に壊滅的な影響を及ぼしている」と指摘し、大麻合法化への支持を表明してきた。
イリノイ州の大麻合法化法案は、大麻の合法化だけでなく、大麻の少量所持で有罪となった前科者から、該当する犯罪歴を消去する措置も盛り込まれている。報道によれば、この措置で、77万人が恩恵を受けるという。地元テレビのインタビューに答えた黒人男性は、「これで多くの黒人が、職に就きやすくなる」と喜んだ。
出展:https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20190615-00130216/
いずれにせよ、アメリカの大麻解禁の理由はちょっと変わってますが、日本とは全く事情が違うということが分かるはずで、
「アメリカがやってるから」
はまったく日本で大麻を解禁する理由にはならないってことが分かると思います。
欧米
欧米も、世界各国から流れてくる違法ドラッグが深刻な社会問題化しています。
たとえばイタリアでは7割の大麻販売利益がマフィアやギャングの資金源になっているといわれます。
ん?でも日本は・・・?
で、日本の状況はどーかって話なんですが。
日本には特に大麻を嗜好品としてスパスパやる文化もなければ、医療用マリファナも禁じられているという状況。
パッショーネみたいなギャングがヤクで日本中を汚染して回ってるみたいなことも、幸いありません。
一部ニュースのネタを提供する以外は、今まで比較的に大麻とは無縁でいられたわけです。
解禁派は「世界は大麻解禁の流れに動いてる」とはいいますが。
そもそも、これまでの話を読んでもらえらばわかるように、世界の大麻解禁の流れはやっぱり
- 「政府が規制しても収拾がつかないくらい、大麻が裏で出回りすぎちゃって手詰まりなので」
- 「いっそ政府公認の大麻を認めることで闇ルートにダメージを与えるという苦肉の策として大麻解禁に動いてる」
という部分が大いにあるわけです。
「大麻安全らしいからなんとなく解禁しようぜぇ~www」
という、日本の一部にいる頭パープリンな論者のようないい加減な理由ではなく、世界の頭を悩ませている「闇流通ルート」にダメージを与えようという目的があっての解禁なのです。
ここテストに出ますから何度も言いますよ!
じゃあ日本って今どうでしょう?
現状、日本は大麻が取り返しのつかないほど出回ってるわけでもなければ、ヤクザ等の強大な資金源になってるわけでもない。
別に解禁しても、何ら政治的効果が見込めるわけでも、社会的意義があるわけでもない。
これで大麻解禁する理由、ありますか?
僕にはどーにもそうは思えないんですよね。
大麻解禁反対意見のまとめ
というわけで、まだまだ僕も分かってないこともありますが、僕なりの大麻解禁反対論は以上の通りです。
まとめますと、
- そもそも大麻解禁してなんか俺らにメリットあるんかい?
- 大麻が安全でも、大麻絡みの犯罪が大丈夫なわけじゃなくね?
- 世界の大麻解禁政策はむしろ大麻ビジネスを規制するための苦肉の策なんだけどそこ分かってる?
- 大麻解禁にメリットがあるならその具体的な根拠を示してくれ
- お前ら大麻解禁にかこつけて金儲けしたいだけじゃねぇの?
って感じですね。
仮に日本で大麻解禁などされたら、変なビジネスが流行する危険に加え、新たな犯罪の呼び水になったりするんじゃないかという不安しかない。
「パンドラの箱」ってやつですね。
怖い怖い。
大麻以外に人生の楽しみを
そもそもさぁ、大麻なんか日本で使えるようになったところでどうするの?って僕は思うんですよ。
大麻に頼らなきゃいけないほど人生ヤバいのでしょうか?
大麻なんて金かかるし、一時の快楽が得られるだけで、なんも良いことないと思うんですよ。
せいぜいタバコみたいに若干の健康被害を引き換えに、日本の納税に貢献するくらいでしょうかw
そんなことより、今は楽しいこともいっぱいあるのに。
ソシャゲなんてタダでできる。
図書館行けばタダで本を読める。
絵を描いてみたり、音楽を聴いたり。
料理したり。
労働環境がクソな以外
日本はだいぶ恵まれてますよ。
この「労働環境がクソ」な問題さえ解消できれば、日本はマジで退屈しない国なのにね。
大麻ビジネスで金儲けしたい人は別として、僕ら一般ピーが大麻に手を出すメリットなんて全然感じません。
パチンコの方がまだ数百倍もマシに思えてくる。
まあ、今後大麻解禁絡みの議論は続くことでしょうけど、今後どうなるかちょっと注目ですね。
ではでは、こんな思い付きで書いた駄文ですが、ここまで読んでくれたあなたに全力のありがとうを。