どうも、康太です。
「楽して稼げる」というのは、よくある情弱狩りの言葉として知られるわけですが。
「いや、これマジでニートや暇な学生には「楽して稼げる」神ボランティアじゃね?」
というものを見つけて。
今回はそれをちょっと記事にしてみました。
興味ない、あるいはこういった話に嫌悪感を示すなら、
読まないことをおすすめします。
「でも気になる」ならとりあえず読んでみてください。
ユニークで怪しい「治験バイト(ボランティア)」というもの
最近、自粛やらなんやらで色々あってクッソ暇だとか、
バイトにも行けないとか、仕事が見つからないって人の相談をたまに受けるんですが・・・
そういう人に、
「マジで1週間程度ダラダラ過ごしてるだけで、何十万のまとまったお金が入る方法がある」
という、黒い話をしてみようと思う。
あ、いや別に黒くはないんだけども。
世間的にはイメージ悪い人もいると思って敢えてこういう書き方したんですけどね。
実は最近、ツイッターで絡んだこともある知り合いのブログ記事を読んで興味を持ったんですが。
https://matsumoto015.com/wp/chiken/
そう、それが
治験バイト
というやつです。
(※医療機関はバイトって言い方を好ましく思ってない)
よーするに。
新薬や健康食品のモニターとして参加して、
その代わりに拘束期間と交通費に対する”負担軽減費”
(という建前の実質的な報酬)をもらえるバイトです。
(正確にはボランティア)
やることは、病院の管理下の元、
試験中のお薬を投与されながら生活するだけ。
以上。
自由時間は暇なので、遊んでても寝ててもOK。
飯も出ます。風呂も入れます。トイレもきれいです。
コーメディカルクラブなど、治験仲介を行う会社を通して応募することができ、
年齢やBMIなどを満たす健康な成人なら誰でも参加できますし、
逆にメタボや不眠症、不安障害など、特定の疾患がある人でないと参加できないものもあります。
というか、少数派の「健康じゃない人」のモニターの方が希少価値が高いのか、高額な治験に応募できる場合が多いです。
期間や内容、負担軽減費(謝礼)はピンキリで、
負担が少なく1日ちょい参加で1万円程度もらえるもの、
1週間ほど入院+何度か通院する代わりに10万、20万、
やばいのでは40万以上の高額を一回の参加でもらえるものもあります。
あんま報酬目当てで釣るのは医療機関的にダメなんで、大声では言えませんが。
でも、いくら報酬が大きいとはいえ
- 「危ない薬とか投与されるんじゃないの?副作用とか怖くね?」
- 「採血とかされるんじゃないの?」
- 「大丈夫な団体がやってることなの?」
- 「ヤバい人いっぱいいるんじゃないの?」
みたいな心配をする人ももちろんいるんじゃないかと思います。
そこで、僕もちょいさっき紹介したカレに倣って参加してみました。
治験のメリットは、絶大である
結論から言おう。
クッソコスパ良いぞこのボランティア。
むしろコスパなんて安い言葉で片付けられない。
確かに入院だと注射や採血はされますが、それを補って余りあるメリットもたくさんあるんですよ。
- 普通だとお金がかかる健康診断をタダで受けられるうえお金ももらえる
- 管理栄養士監修の食事がタダで食えて、綺麗な環境で過ごせる
- 規則正しい生活に直することができる
- むろんその間の生活費は浮く
- 余りある自由時間は漫画や映画などの娯楽もあるので遊んで過ごせる
- 僕みたいな個人事業主がPCを持ち込んで学習室等で作業するのもOK
- そしていつもと違う環境で、作業にメリハリがついて集中できる
ヤバくないですか?
少なくとも、個人ビジネスという僕の生活スタイル上は恩恵だらけです。
あと、治験って入院だけじゃなくて。
日帰りや通院数回でいけるものもたくさんあります。
在宅や日帰りなら、社会人や主婦も参加可能です。
負担軽減費は安くなりますけど、お小遣い稼ぎ程度なら十分。
さらにもっと変わった治験だと、
「試験中の健康サプリを飲みながら在宅でネット通話開き、指導の下で筋トレをしてもらう」
(これ、参加したかったんですけど他とバッティングして参加できなかったから残念です。機会があればまた検討します)
みたいな、健康的なものもあります。
これもすごい話ですよね。
●イ●ップにお金を払ってコミットするはずの個別指導ダイエットを、タダでしかもこっちがお金もらってやれるんですよ?
冷静に考えたらチートすぎるだろこれ。
今、お金に困ってるとか、緊急で食いつながないといけない事情があるとか、単に暇すぎるとか、そういう人なら「検討してみて損はない」のが治験です。
ま、あんま煽っても怒られるし守秘義務の範囲内でしか喋れないことも多いんですが・・・
今回は、闇に包まれた「治験」についての基礎知識や感想・体験談をちょっと書いてみたいと思います。
治験バイトとは?
さっきも言ったように治験バイトとは、正確には「バイト」ではなく「ボランティア」として定義されています。
「治験バイト」っていう言い方の方がなじみ深いんですが、「利益で治験者を募ってはコンプライアンス的にヤバい」ということで、病院的には好まれない表現ですので注意。
そして治験でもらえるお金とは「謝礼」や「バイト代」ではなく「負担軽減費」と表現されます。
あくまで、治験中の交通費や、使ってもらった時間をお金で「補填」するという考えですね。
実質バイト代やん、と言ってはいけません。
病院がそう言ってるのだからそうなのです。
(威圧)
それはともかくw
治験というのはそもそも何なのか、というのを大まかに解説していきます。
治験とは、医学の発展と社会に必要なもの!

※こんな感じではありません!
治験は、闇組織が人間をモルモットにして非道な人体実験を行うとかそういうものではありません。
れっきとした病院が、公的機関と参加者の許可を得て正当に行っているものです。
化学合成や、植物、土壌中の菌、海洋生物などから発見された物質の中から、試験管の中での実験や動物実験により、病気に 効果があり、人に使用しても安全と予測されるものが「くすりの候補」として選ばれます。この「くすりの候補」の開発の最終段階では、健康な人や患者さんの協力によって、人での効果と安全性を調べることが必要です。
こうして得られた成績を国が審査して、病気の治療に必要で、かつ安全に使っていけると承認されたものが「くすり」となります。人における試験を一般に「臨床試験」といいますが、「くすりの候補」を用いて国の承認を得るための成績を集める臨床試験は、特に「治験」と呼ばれています。
治験は病院で行われます。
治験を行う病院は、「医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」という規則に定められた要件を満足する病院だけが選ばれます。その要件とは
医療設備が充分に整っていること
責任を持って治験を実施する医師、看護師、薬剤師等がそろっていること
治験の内容を審査する委員会を利用できること
緊急の場合には直ちに必要な治療、処置が行えること
僕らが普段目にする薬や、治療に使われる薬、あるいは健康食品なんかも「治験」という、実際の人間が摂取するテストを経て世の中に出回ります。
治験とはそのために必要なものであり、毎年多くの治験協力者を必要としています。
そのための「ボランティア」が、治験募集というわけですね。
もちろん、お薬が治験に乗るまでには繰り返しテストと検証が重ねられ、リスクが一定以下と認められたものだけが治験に出されます。
だから、決して怪しい薬を使って人間をモルモットにしているわけではないので安心しましょう。
治験に参加するには
治験に参加するには、治験協力者を募集する病院と、参加希望者を仲介する各ボランティアセンターや仲介会社を通して募集します。
おすすめは、健康食から入院まで幅広く扱ってる以下の仲介サービスです。
また、先ほども言ったように健康な人だけでなく「何らかの疾患のある人」を対象に募集する治験や、女性向けの治験もあります。
全て登録無料ですし、しつこい電話や勧誘もありません。
気になるもの、条件に合いそうな案件があったらとりあえず事前診断を受けてみるといいです。
治験の危険性はある?
治験には「危険性がある」というイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか?
後遺症や死亡例があるという噂を聞いて、不安な方もいるかもしれませんね。
結論から言うと、確かに治験にはリスクがあります。クスリだけに
治験の後遺症や死亡例
治験には、当然副作用のリスクや後遺症のリスクがあります。
以下で規定されているように、
※治験中の副作用及び不具合等報告制度:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscpt/39/3/39_3_99/_pdf
後遺症や副作用が出てしまった場合はそれ相応の補償が上乗せされることになっています。
頭痛や吐き気など、軽度な副作用ならまだいいんですが。
流石に今後の生活がヤバいくらいの副作用が出ると嫌ですよね?
命に関わるような副作用ならなおさら・・・
実際あった治験での事故例は、いったいどういうものでしょうか?
結論から言えば、僕らが現実的に遭遇しうる「治験の副作用」は、
基本的に「軽い体調不良」等の小さなものばかりです。
しかし、かなり重度のもの・・・つまり死亡事故もあります。
最近では、2016年のフランスで1名の死亡事故がありました。
最近とはいえもう何年も前の話ですけどね。
そして、2019年の日本でも、エーザイが開発していたてんかん治療薬の治験に参加した男性が死亡しました。
・・・ですが、これは薬のせいで肉体的に害が出たというわけではありません。
薬のせいで(と推定される)精神に異常をきたし、2019年6月、治験から退院後に電柱から飛び降りてしまったというものです。
ただし、最近の死亡例はこのくらいで、多分都会暮らしの人が交通事故で死ぬ確率の方が高いんじゃないでしょうか。
それ以前・以後の日本での死亡例は全くないので、今回のものはかなり不幸なケースでした。
以上、完全リスクゼロってわけではなく、重篤な症状に陥る可能性はやはりあるので、そこはあくまで了解の上で参加しなければなりませんね。
そういえば、僕も問診の際、「自殺衝動が出たことはないか?」というのを結構聞かれたんですが。ブラック企業に居た頃はまあたしょ・・・いや言わないけどwこうして生きてるしノープロブレム!
もしかしたらエーザイの事故を受けての質問だったのかも知れない。
まあ、健常な精神と肉体であれば、思ったほど危険ではないということですね。
ただ、なぜか生活保護を受けている人は参加不可能だったり、
障害者手帳を持っている人も参加不能だったりと、
意外と細かい除外条件があるので注意してください。
治験1ヶ月で70万も?負担軽減費の相場は?
正直、一番気になるのは「いくらもらえるか」なんじゃないでしょうか(笑)
治験は、内容や拘束期間によってももらえる手当金(負担軽減費)はピンキリです。
一般的な相場として、入院なら1日2万円前後、通院なら1回1万円以下が相場です。
見た感じ、10日程度の入院+複数回にわたる通院でだいたい20万前後もらえる案件が多いです。
こういう治験は春先を中心に毎年募集されてるので、10日間+αの拘束時間としてはまあまあ割は良いです。
治験募集は、闇バイトみたいなイメージとは裏腹に結構頻繁に新しい募集があります。
ただし金額が大きい入院系のは、大学生の春休みくらいの時期に募集されてることが多いです。
関東だと大きめの案件も結構継続的に募集されてるんですが、関西だと大きいのは春先に一気に募集してる感じですね。
あと、後ほど説明する重要なことを一つ。
治験の複数掛け持ちや短期間での連続参加は禁止されています。※複数参加や休薬期間を隠しての参加は最悪賠償ものなので絶対ダメです!
何個も一気に参加はできないので、ギリギリまでいくつか候補をストックしておいて、より良い条件の治験が募集されるまで募集サイトをチェックしておくと良いかもしれません。
「参加を決めた」と思ったら「もっといい条件の治験」が新しく募集始まったりとか、割とあるあるなのでw
ある程度慎重に選ばないと後悔するかも知れません。
なお、滅多に募集がないですが、1ヶ月もの入院となればもう50万とかどころの話じゃないです。
大きな声では言えませんが、「すんごい出る」とだけは。
特に首都圏・関東の人はめっちゃ有利です。
関西に比べて案件も多いですからね。
治験の間隔/休薬期間と重複参加禁止に注意
こんな治験ですが、「誰でも」は参加できますが、「いつでも」「何度でも」参加することはできません。
治験の「休薬期間(ウォッシュアウト期間)」とは?
治験には「平均4ヶ月120日の休薬期間」というものがあります。(ウォッシュアウト期間とも言います)
簡単に言えば、
特別な薬を投与して、投与をやめてその影響が完全確実にリカバリーされるまでの期間がだいたい「4ヶ月」
・・・とされていて、その期間中は、他の治験に参加してはダメという規定になっています。
Q9 休薬期間ってなんですか?
最後に参加した臨床試験からの期間を「休薬期間」といいます。臨床試験に参加すると、開発途中の薬を使用していただき、様々な検査や採血を行うため、体に負担をかけることになります。そこで、体が元の状態に戻るまである一定の期間様子をみることが必要となります。また、1回の臨床試験で献血と同じくらいの採血をするため、ある一定の期間(4ヵ月)は休んでいただきます。
引用元>>つくば国際臨床薬理クリニックHP
仮に隠しても、大抵のクリニックは治験参加者の情報を共有しているのでバレます。
治験の重複参加も禁止!
また、休薬期間中の合間を縫っての別の治験への重複参加もNGです。
そしてこの「重複」とは、事前検査や事後検査の日も含んだ、治験のスケジュールの全日程を含めて計算します。
これは僕が実際疑問に思い、問い合わせて裏を取ったのですが・・・
じゃあここで練習問題をやってみましょう。
たとえば。
①僕が最初に申し込んだ1回目の治験が「1月中旬に事前検査」「2月に1週間入院」だったとします。(参加日は架空です)
②そして、2回目として「3月に事前検診があって、8月以降に本試験という条件の別の治験に申し込んだ」とします。
分かりにくかったと思うんで上の例でずばり考えて欲しいポイントだけを言います。
僕の状況は、
- 1回目の治験本番(実際薬を投与される)の日程は2月
- 2回目の治験本番は8月で、1回目から半年ほどの十分な休薬期間を経ている
- しかし、最初の治験が終わって1ヶ月しか経過していない「3月」に次の治験の事前検診を受ける
という予定になっているわけです。
さてこの場合、
A、僕は両方の治験に参加してOKなのか?
B、それとも片方(後者)をキャンセルしないといけないのか?
正解はBです。
なぜなら「事前検診の日が、前の治験参加から4ヶ月=休薬期間を経ていない」ことになるからです。
実際、同じケースで参加前に僕が問い合わせた文面とその回答を、一部改変してコピペしておきます。
Q,
お世話になっております。
先日治験XXへ申し込みさせていただいた者です。
こちらのXX試験なのですが、本試験自体は8月ですが、事前検査は4月になっております。
しかし、実は2月に別の治験を受けること
になっております。 私自身が規約について誤解しており、「本試験に限って4か月の休
薬期間が必要で、二重参加はできない」という解釈だったのですが 、実際は「事前検査も含めて二重参加ができない」ということでは ないかと気付きました。
そうであればいけないと思い、相談させていただきたく思います。もし上記のような状況がNGということでしたら、現段階でこちら
のXX治験のキャンセルは可能でしょうか? A,
ご連絡いただきありがとうございます。
はい、4月に別試験でご参加されているということですと、本モニターにはご予約いただけません。
お申込みはキャンセル処理をさせていただきます。お問い合わせをいただきありがとうございました。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
とまあ、無事疑問は解け、最初に申し込んだ治験に集中できた(といっても体調整えて待つだけですが)わけですね。
・・・しかし実はこの状況、「ルール違反」と僕が気付かず放置してたら結構ヤバかったんですよね。
もし、運よく気付いてなかったらと思うと背筋が凍ります。
休薬期間と重複参加禁止、破るとどうなる?
もし、休薬期間を隠したり、こっそり掛け持ちで2つ以上の治験に重複参加していたことがバレるとどうなるか・・・
端的に言えば、
- ブラックリストに載り、今後の治験すべてを出禁にされる
- 場合によっては損害賠償請求もあり得る
という、結構重い処分なのです。
その理由について、大手治験仲介会社のJCVNのQandAでまとめられていたので引用しておきます。
Q:二重登録(同時期に二つ以上の治験に参加すること、及び同じ薬の別試験に参加すること)が発覚した場合、何か処罰を受けたりしますか?
A.最悪のケースではその治験が中止になる可能性があり、その損害は大きく、数十億~数百億円にのぼります。そういった場合二重登録をされた方は、今後当会からのご案内だけでなく全ての治験にご参加頂けなくなったり、場合によっては損害賠償をお支払いいただくことも有り得ますので、絶対に二重登録をしないようにして下さい。
(JCVN公式FAQ(https://www.jcvn.jp/qa/)より)
・・・以上、不正をすると向こうに多大な迷惑がかかるというわけです。
普通のバイトでバックレるのとはわけが違います。くわばらくわばら。
というわけで、重複参加や休薬期間中の別試験への参加は絶対やめてくださいね。
事前検査に落ちた場合、すぐ次の治験に申し込んでOK?
これ、何気に気になってる人多いんじゃないかと思いますが。
中には「すぐ参加してOK」ってはっきり書いてるサイトもありますが、だいたいは落ちた当日にでもすぐ次の案件に登録しちゃってOKです。
ただし、厳密には案件によるとしか言えません。
確かに、治験に落ちたなら薬も投与されませんし、「休薬期間」には該当しないのでそこは間違いなくクリアでしょう。
しかし、治験によっては「3ヶ月以内に献血や採血をしていた場合もNG」「3ヶ月以内に採血や献血をしている場合要相談」という条件が書かれている場合があります。
採血は、事前検診ではまず間違いなく行われる検査です。
まあ、採血NGといっても、献血レベルの200ml以上の採血がダメとか、そういう次元の話なので。
事前検診で抜かれる血液はそんなにないため、まずOKですけどね!
とにかく、事前検査に落ちた場合は次の案件にすぐ申し込めるかというと、100%そうであるとは限らないということだけ注意してくださいね。
案件ごとに条件をしっかり見て、分からなければとりあえず該当の試験に申し込んでみて、検査前の電話問診で質問しておくのが安全です。
ですが、基本的には事前検診落ちですぐ次の治験に申し込んでも、通る可能性は十分にあると言えます。
治験で生活はできるのか?
上の休薬期間と重複参加禁止の部分を読めば言うまでもないと思いますが。
たまに他のサイトで書かれている「治験だけで生活」みたいなのはさすがに難しいです。
たとえ、1回50万の治験でも年に参加できるのは多くて3回。
合計でも年間150万円にしかなりません。
余程倹約生活をすればワンチャンあるでしょうが、治験で稼いだお金だって税金で持っていかれますし、なかなかこれだけで生活するのも難しいんじゃあないでしょうか。。。
まして、不正がバレたら生活どころではないくらいヤバい事態に陥りかねませんからね・・・
ヘンな気は起こさず、あくまでお小遣いとして、正直・誠実に治験に参加しましょう。
治験で落ちた!合格のために必要なこと
治験はあくまでボランティアであり、向こうも「今回の試験に適合する人」を選んで探しています。
だから、向こうの検査の基準や判断次第では落ちちゃう可能性もあります。
>>治験に参加できなかった理由/参加しなかった理由(外部サイト)
てなわけで、事前検査で落っこちないために必要なことをまとめます。
治験事前検診で合格のために必要なこと
参照:VNET
最も警戒すべきは、事前検診です。
これが通常の健康診断より結構気を付けないとダメで。
①運動・重労働の禁止
普段行っていないような運動を急に行うと、尿検査で異常値が出たりします。
②アルコール類の禁止
肝臓の状態を示す数値が治験参加条件の基準を外れてしまうのでNG。
③暴飲暴食の禁止
暴飲暴食をすると血液検査で異常値が出ます。
コンビニ弁当も危ないです。
ラーメンとかはもってのほか。
なお、地味に気を付けた方が良い&僕も実際注意されたんですが。
グレープフルーツなどの柑橘類も食べないようにしましょう。
これは、成分に腸の代謝酵素の働きを邪魔する働きがあり、酵素の働きが邪魔されると、分解されるべき薬がそのまま吸収されてしまうため、血中濃度が上がりすぎて薬が過剰に効いてしまうなどの危険があります。
④こまめな水分の摂取
こまめな水分摂取は採尿時に尿の濃縮を防ぐだけではなく、血液中の濃縮も防ぎます。
一週間前からのこまめな水分摂取をしておくだけでも、治験に参加できる可能性が非常に高くなるとも言われます。
僕は結構水分補給を怠りがちだったので、治験前は気が付いた時に水をがぶ飲みしましたw
お腹たっぷたぷです。
⑤十分な睡眠をとる
よく言われますが、睡眠不足で事前健康診断に臨むと尿検査や血液検査で引っかかりやすいです。夜更かしグセのある人は注意です。
⑥夜食しない
事前健康診断前日の夜中に食事を取ると、やはり血液や尿検査の値が異常値を示しやすいです。
人間ドックと同じように、前日夜は絶食しましょう!
⑦何も食べなさすぎもダメ
また、食事制限があるから「じゃあ面倒だし前日昼くらいから何も食わないでおこう」というのもミスりやすいです。
というのも、血液検査の項目に「ケトン体」ってのがあるんですが、これがなかなか厄介。
こいつは病気の時にも陽性になっちゃうんですが、たとえばしばらく絶食してた際の空腹時にも出てしまうことがあります。
なので、「食事禁止時間」までは食事はしっかり取っておきましょう。
⑧尿は朝に一度出しておく&当日も水をたっぷり
・・・これ、通常の尿検査とは逆なんですよ。
普通の尿検査では、早朝尿を取れって言われますよね。
でも治験の場合、事前検診に受かるためには早朝尿は捨て、その後の尿を出すのが得策です。
そして、限りなく透明に近い尿を提出する。
・・・これはインチキでも何でもなくて、治験前に実際説明されました。
治験に受かるには、早朝の濃い尿だと逆に余計なものが混ざりすぎて検査に落ちやすいんだとか。
だから、早朝尿は出して、水をたっぷり飲んで、透明に近い尿を出せるようにしておくのがよいわけです。
というわけで、実際に治験本試験に参加したときのことをまとめていきましょう。
俺の治験体験談(約1週間に挑戦!)
治験への申し込みで注意したところ
申し込みは、各治験モニター仲介サイトから簡単に応募が可能です。
本来は事前説明会などに参加しなければなりませんが、当時は自粛・外出禁止なこともあって「オンラインでの回答」「事前検診」のみで治験応募&参加がOKな時期でした。
申し込みの際は、仲介サイトから好きな治験を選びます。
しっかり見た方が良い項目は
- 「実施の場所(都道府県)」
- 「入院期間」
- 「事前検査の時期」
- 「通院の有無と回数」
以上です。
特に「通院回数」「入院期間(実施期間)」または「治験の種類」によっても相場はだいぶ変わってきます。
僕が今回参加した治験は、約10日間の入院のものです。
報酬は16万程度だったので大したことはないですが、その代わり事後・事前通院がなく、事前検査のみだったので労力は少なめです。
中には通院が多い代わりに1週間入院で40万とかもあり得るらしいので、また機会があれば今回とどの程度違うのか体験してみるつもりですw
ただ、実施が東京の案件が多く、交通費も出ない(負担軽減費に含まれてると見なされ支給されない)ことが多いので、できるだけ近場で参加できるように情報を集めましょう。
東京、大阪は結構治験も多いですし、地方でも少なからず募集はあります。
「コーメディカルクラブ」 「JCVN」に登録しておけば、首都圏や関西中心に、全国の治験情報をだいたい網羅できます。
↓コーメディカルクラブ(高額入院・ダイエット食品系も一通り揃ってます)
さて、では実体験レポートを開始ィィイーーーーッ!
事前検査が最初の難関!
何気に一番緊張するのがこれです。
ここで落ちてしまうと、治験に参加できないわけですからね。
案件にもよりますが、合格率はだいたい半分以下とのことで、まあ誰でもしっかり体調を整えればチャンスはあるって感じ。
検査前は脂っこいものやグレープフルーツのような一部食品が禁止。
飲酒や喫煙ももちろん禁止。
さらに前日夜は絶食しないといけません。
水も多めに飲んでおくこと。
また、夜更かしグセがある人は検査数日前から生活リズムを戻しておかないと検査で異常が出たりしますので注意。24時間寝てないとかでもなければ割と大丈夫だけど
あと、当日は朝早いですが、検査中のために半袖であればなんでもいいので、シャツを着ていくようにしましょう。体重検査や採血があるので。
ドキドキしながら検査と説明を受け、そのまま帰宅。数週間後、検査結果が届きます。
無事合格!よかったぜ。。。と思ってもまだ安心できません。
入院当日にも検査があり、ここで前日にうっかり飲酒や夜更かしをしてしまった人があえなく退場・・・なんてこともあるそうです。
まあ、そういうイレギュラーをやらかしてさえいなければ、事前検診に通った人ならまず落ちることはないんですが。
ただし、途中でリタイアしても、それまでの負担軽減費はちょっとだけ払ってもらえます。
ちょっとだけですが。
なお、悪用はして欲しくないんですが。
事前検査の時点で謝礼(負担軽減費)は払ってもらえます。
僕は尿で引っかかって一回再検査に行ったんですが、初診で5千円+再検査でも3千円もらえたので、交通費や食事代どころか普通におつりが来ます。
まあ、時間コストとの兼ね合いも考えれば必ずしも最高!というわけではないですが。
少なくとも、落っこちても金銭的な損は全くしないわけです。
あと嫌な言い方ですが、これ、事実上健康診断をタダで受けた上にお金ももらえるってことと同義なので。
個人事業主とかは、普通に自腹で健康診断受けるよりははるかにお得だったりします。
尿検査、血液検査、レントゲンなど、基本的な検査項目はちゃんと受けられるし、検査結果もちゃんともらえます。
院内の様子と他の参加者
院内は治験専門の病院ということで、思ったほどごちゃっとはしてないし、平和でした。
設備も申し分なく、清潔です。
他の参加者さんも、ヤバい人いたらどうしようかと思いましたが、結構普通の人ばかりです。
実はさっき言わなかったんですが、治験応募の際に、
- 刺青の有無
- ピアスの有無
- 髪染めの有無
・・・などなど、結構細かいことを解答欄で聞かれ、参加OKかを決めるうえでの審査項目になっています。
この段階で、変な人はほぼ弾かれます。
だから、事前検診と治験で出会った人はなんというか普通の人ばかりでした。
というか、普通に身なりの良い感じの大学生?くらいの人も結構いて驚き。
春~冬休みくらいの時期だったので、やっぱ暇なんだろうか。
(↑お前が言うな)
見ず知らずの人なので、さすがに持ち物は警戒しますけどね。
院内は、ロッカーや金庫はあるのですが、紛失盗難は自己責任です。
貴重品は自分で管理が必要です。
・・・ただし、許可を取ればPCやSwitchを持ち込んでも特に文句は言われません。
合間時間の方が長いので、その間は作業もし放題です。
治験本番(入院)での持ち物
当日持参する衣服ですが、最低限の外着だけでOKです。
寝巻(というか入院でよく着るアレ)やバスタオルの類は病院で用意してくれます。
また、自己管理ですが、ケータイやノートPCとかも持ち込めます。
あそうそう、
ケータイ持っていく人は充電器を忘れないように。
僕の同室でも一人いました。
充電器忘れて10日丸々携帯使えなかったアホが。
僕なんすけどね(オイ)
あと持ち物自由とは言っても、おやつとか飲み物は禁止です。
院内のバランスのいい食事をありがたくいただきましょう。
院内での過ごし方
院内は、いびきがうるさい寝室と採血針さえ忘れればもはやホテルかというほど至れり尽くせりです。
娯楽ルームや、病院備え付けのインターネットも使ってOK。
漫画や映画もOKで、バリエーションもいっぱいありますよ。
鬼●も●Bも●ョジョも、もちろんありますw

※特定防止のため、「大阪治験病院」さんのサイトの画像を拝借しています
治験でよかったこと
ズバリ規則正しい生活が送れたこと、作業に集中できたこと。
これが、ネットビジネスやってる僕にとってはありがたかったですねw
多少のお昼寝くらいなら文句も言われませんし、娯楽も多いので自由時間はたっぷり時間を潰せます。
僕は自分のPCでwifi繋いで作業してましたが、参加者によっては友人同士で参加して娯楽室で遊んでたり、思い思いに過ごしていました。
僕はマイペースにノートPCをカタカタやってたので、きっと何人かには近寄り難い人と思われたに相違ありません(^p^)
悪かったこと
とにかく、採血がだるいですw
まあ、一回針を刺して、チューブ刺したままにするので痛みはそう何度もあるわけじゃないんですが。
血が苦手・注射が苦手な人にはちょいストレスかも知れませんね(笑)
頑丈に育ってよかったぜ、俺。
あと、寝室は個室ではなく↓のような感じでベッドが並んでいるかっこうなので、そこもちょっとだるい。

※特定防止のため、「大阪治験病院」さんのサイトの画像を拝借しています
就寝中のプライバシーを守ってくれるのはカーテンくらいです。
●●ニーも下手にできないし、同室のおじさんがすっごいいびきかいたりしても我慢しなければなりません。
まあそんな感じの集団生活なんで、そこも了解の上で臨みましょう。
まあ、逆に気が合う人と話し込んだりもできるんですけどね。
自粛のせいでなかなか人と会えなかったんで、まあまあ刺激にはなりましたよ。
嫌なら、別に無理につるまなくてもいいし、みんな思い思いに過ごしてるので特に文句も言われません。
治験終わりから帰宅までが治験です!
そんな日々をダラダラ過ごしつつ、大きなトラブルもなく気が付いたら治験も終わり。
最終的に負担軽減費を手渡しでもらって完了です。
いやっほーい!やっと帰宅だぜ。
結構長い時間の拘束でしたが、普段人と会いにくい状況であるぶん、逆に集団生活で人と話すいい機会になったと思います。
採血がない、痛くない治験もあるぞ!
治験と言っても、入院不要&日帰りで1~数万円ほどもらえるお得な治験もあります。
例としては・・・
- サプリの効果モニター
- 検査機器のモニター
- 日焼け止めクリームのモニター
などがあります。
さらに、日焼け止めクリームなどは採血すらなく全く痛くないうえ、温水プールに浸かって本を読んだりしながらボーっとするだけでOKなのでかなり楽ちんです。
しかも、服薬ではないので(向こうの判断にもよりますが)だいたい1~2か月ほどの休薬機関があれば別の治験にすぐ参加してOKの場合もあります。
以下のサイトでも募集されているので、興味があればチェックしてみましょう。
ただし、こういった楽な治験は人気も高いので、競争率は高めな印象です。
100万オーバーの負担軽減費&生活費全節約可能な「海外治験」
さらに・・・
- 「半年~1年くらい日本を離れても別にいいよ!」
- 「タダで海外に行けるならめっちゃええやん」
- 「養う家族もいないor働いてない」
- どうせなら高額報酬も欲しい
という、フットワークの軽すぎる人に選択肢として紹介したいのが、
海外治験
というものです。
さあ、いよいよ胡散臭い響きになってきた・・・!
とはいえ、治験は治験。
日本に比べて特に何かが極端に変わるところはありません。
ただ、海外で生活を拘束されることを考慮して、
治験の報酬(日本で言う負担軽減費)はかなり高め。
なんと、負担軽減費は100万円オーバーのものもあり、
加えてその間の海外での家賃・運賃・飛行機代は向こうが持ってくれたりもします。
ただ、治験は基本事前検診や入院・通院含め半年以上の長期に渡る上に、
その間は帰国することもできません。家族がいる場合は難しいでしょう。
また英語力に関しては、契約書などの和訳文を用意してくれるし
事前説明などにはちゃんと通訳がつくのであまり難しいものは不要です。
ただ、何もない日の生活は自由ですが、逆に言えば通訳もいないので
日常生活程度の英語力はあった方が良いです。
なので、ちょっと条件的に参加は難しいんだけど・・・。
逆に言えば、
治験に関わる診察や入院以外は全て自由時間なので
その間は観光に行こうが何をしようがフリー
ある意味疑似的な海外留学をタダ+報酬付で体験でできる
・・・という考え方もできるわけで。
むろん、パスポートの取得やら面倒な手続きはありますし、
せっかく向こうに行っても事前検診で落ちたりの可能性もあります。
※その場合、交通費などは(自己都合でやっぱやめたとかでない限り)補償もされますのでご安心を。
また、宿は自分で決めても良い(申告すれば家賃ぶんは会社からもらえる)ですが、
安い宿を取ったら治安のやべぇ地域だった・・・なんてことになったら目も当てられません。
その辺は自己責任ですので、参加のメリット・デメリットを十分考慮の上で参加しましょう・・・
海外治験に興味がある人はこちらにお名前とメールアドレスを登録してもらえれば紹介します。
※日本スタッフも在籍している治験紹介サイトで、治験中の通訳・さらに治験中にかかる海外での家賃・宿代なども向こうで持ってくれる会社となります。

治験体験談まとめ
まあ、結果的に僕にとっては良いことばかりだったんですが。
やっぱりリスクはあるし、採血は痛いし、制約もゼロじゃありません。
しかし、マジでダラダラしてるだけでうん十万というお金が入るのは魅力。
しかも私物も多少は持ち込めるため、遊ぶのも作業するのもOK。
- 「ニートや仕事がないフリーター」
- 「暇すぎて何もやることがない学生」
- 「強制的に作業に集中できる環境を作りたい人」
・・・などの方は、是非一度経験してみてはいかがでしょうか?
迷ったら、以下に僕も登録している治験応募サイトがあるので是非登録しておいてください。
無料ですし、向こうからの勧誘メールもないです。
とりあえず登録して、健康診断の代わりとばかりに、
まずは適当な案件の事前検診に行ってみるといいでしょう。
もちろん、治験に依存して今後生きていく・・・みたいなのお勧めできません。
たとえば、僕がこうして記事にしているように、こういう経験を情報発信をしてマネタイズしたり、最終的にはそういう方法で稼げるようになった方が絶対いいですよ。
僕は、ネットがなければただのニート同然のダメ人間でしたが、ネットビジネスとの出会いで少しは変わることができました。
怪しい業界と言われますが、その怪しい業界の中でも、最高クラスにヘンな経歴を歩んできた変人ぶりには自信がありますので、よかったらこのブログやメルマガも見ていってくださいね。
ではでは!